タンニンなめしとは

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当店ではフルタンニンなめしを施し製革されたもので商品を作っています。
タンニンなめしで作られた革は、使用を重ねると色艶や柔軟性に変化が表れ、いわゆる「アジ」が出てきます。

なめしとは

タンニンなめしの特性

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天然の植物成分から抽出されるタンニンでなめしていく工程は、「クロムなめし」に比べて2倍以上の時間とコストもかかります。
また、仕上げの工程では染料による色付けと加脂が行われる程度のものが多く、天然の風合いが色濃く残された状態で仕上げられます。
ちなみにコストや汎用性にすぐれたクロムなめしの製法は現在普及している革製品の8割程を占めていると言われています。
ただ、環境問題や自然素材への意識が高まる中で、タンニンなめしの革製品が増えてきている印象もあります。

クロムなめしとは?

革作りの仕上げ

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なめし作業が終わると仕上げの工程に入ります。
揉んだり色付けしたり、加脂したり、型押ししたりなど、革の表情を作り上げる、いわゆる化粧のような工程です。
仕上げの手法は数多く、それぞれタンナーによっても細かい違いがあり、手法の技術が発揮される工程です。
化粧が厚くなるほどに天然の風合いは損なわれていくことにもなり、革の天然のキズやシミを隠すことができるという側面もあります。

当店が使用している革は化粧を施していない天然の風合いを色濃く残した革を使っています。

仕上げ工程の種類

この革を選んだ理由

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仕上げ技術も日々進歩し、とても魅力的な化粧を施された革が数多く製産されている中で、
当店が選んだ革はフルタンニンなめしのアニリン仕上げされた革です。
この仕上げは染料による仕上げで限りなく天然の革の風合いを残し、革の肌触り・質感をダイレクトに味わうことができます。
使い込んで出てくる天然素材ならではの自然な経年変化は、普遍的な自然美でどんな加工よりも美しく魅入られるからです。

上質な革とは?

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革製品を選ぶ時、「この革っていい革なのかな?」って思いませんか?
「○○産のレザー」とか「希少な部位を使用」などの表記や、ズバリ「価格」でなんとなく判断されている方もいらっしゃるかと思います。
「お肉」を選ぶときに近いですよね。

「いいお肉」に求めるのは美味しさですが、
「いい革」に求めるのは、使い込んだときの経年変化の美しさではないかと思います。
であるならば経年変化後の姿が確認できれば、自分にとっての「いい革」かどうかを判断できるのではないでしょうか?
ご愛用いただいているお客様から経年変化している製品写真をいただきまとめています。
下記リンクにてぜひ参考になさってください。

そして、いつの日かご自身のアイテムを撮影したものを送っていただけるととても嬉しいです。

経年変化コレクション